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オランダ・スペインのウォシュレット取り付け:コンセント・給水・賃貸の注意点と費用

TOTOのウォシュレットは、ヨーロッパの住まいに日本のトイレを取り入れるいちばん手早い方法です。ただし、便座を交換するだけでは済みません。安全な電源、冷水の接続、取り付けられる便器が必要で、賃貸住宅や集合住宅では先に許可を整える必要があります。このガイドでは、オランダとスペインの住まいでウォシュレットを取り付ける前に私たちが確認している点をご説明します。

2026年10月更新

ウォシュレットに必要なもの:電源・アース・水まわりからの距離

TOTOのヨーロッパ向け取扱説明書は、明確な条件を定めています。便座の電源は交流220〜240V・50Hzで、クラスI機器のためアース付きコンセントへの接続が必須です。コンセントは定格感度電流30mA以下の漏電遮断器(RCD)で保護し、ウォシュレット本体とコンセントはどちらも浴槽から0.6m以上、またはシャワーの外縁から0.6m以上離します。TOTOは、便座をコンセントの近くに設置すること、ゆるんだコンセントやアダプターを使わないこと、お住まいの国の設置基準に従うことを求めています。オランダではNEN 1010規格、スペインでは低電圧電気設備規則(REBT)と浴室に関する技術指針ITC-BT-27がその基準の土台です。日本で販売されている便座は100Vと日本の部材向けに作られているため、私たちはヨーロッパ仕様のモデルだけを取り付けています。

コンセントがないオランダのトイレ

オランダの住宅では、トイレが小さな独立した部屋にあることが多くあります。普通のトイレは電気を使わないため、その部屋には天井照明だけでコンセント回路がまったくないこともよくあります。タンクを壁に埋め込んだ壁掛け式トイレも一般的なので、給水管や新しい配線は壁の中や壁沿いにすっきり通す必要があります。コンセントの増設はよくある工事ですが、新しい配線工事です。提携する有資格の電気工事士が、メーターボックス(meterkast)からアース付き・漏電遮断器付きの回路を引き、延長コードなしでウォシュレットのコードが届く位置にコンセントを設けます。壁掛け式トイレの場合は配線と給水の分岐をまとめて計画し、タイルを開けるのを一度で済ませます。適したコンセントがすでにあり便器も合う場合、便座の後付けはふつう半日ほどで終わります。

スペイン:ビデ、浴室のゾーン、コンセントを置ける場所

スペインの住宅では、トイレはたいてい浴室の中にあり、ビデが隣に並んでいることも多くあります。浴室の技術指針ITC-BT-27は、浴槽やシャワーのまわりをゾーン(volúmenes 0〜3)に分けています。一般用コンセントは、浴槽やシャワーから0.6m外側まで広がるゾーン0〜2には設置できず、ゾーン3では、たとえば30mA以下の漏電遮断器で保護すれば設置できます。これでウォシュレット用コンセントを置ける位置が決まります。ウォシュレットがトイレでビデの役割を果たすため、ビデを撤去されるお客さまも多くいらっしゃいます。ビデの給水と排水は壁や床の中できちんと閉止し、空いた場所は収納や日本式の洗い場の一部として使えます。スペインで新しい回路を設けるのは、登録された電気工事会社(empresa instaladora habilitada)です。

お使いのトイレに付けられる?便器・壁掛けフレーム・分岐水栓

TOTOは、ウォシュレットの各モデルについて、組み合わせて使うよう設計されたTOTOの便器を案内しています。たとえば側面接続のWASHLET RG Liteは、既存のTOTOトイレに手軽に後付けできるモデルとして紹介されています。ほかの便器に付けられるかどうかは、形状、長さ、取り付け穴によって変わるため、注文の前に写真と寸法を拝見します。今の便器が合わない場合は、対応するTOTOの便器に交換します。多くは埋め込みフレームに取り付ける壁掛け式で、床掃除も楽になります。給水はシンプルです。TOTOは冷水への接続を指定しており、古いホースではなく便座に付属する新しいホースセットを使います。実際には、タンクへの給水管に止水栓付きの小さな分岐水栓(T字バルブ)を取り付けます。接続部が見えないモデルの場合は、給水と電源を壁の中に用意します。

賃貸なら家主の同意を書面で

便座そのものは取り外して元の便座に戻せますが、コンセントの増設や給水管の分岐は住まいへの変更にあたります。オランダでは、民法典第7編第215条により、借主が許可なくできるのは、少ない費用で元に戻せる小さな変更だけです。政府の案内では、浴室の改装には家主の同意が必要で、家主は8週間以内に回答しなければならず、断る場合は貸しにくくなる、価値が下がるといった理由が必要だとしています。スペインでは、都市賃貸借法(LAU)第23条が、住まいの構成を変える工事は家主の書面による同意なしに行えないと定めています。同意がない場合、家主は契約終了時に原状回復を求めることができます。私たちは工事内容の説明づくりと、退去時の扱いを書面で取り決めるお手伝いをします。

分譲マンション:VvEとコミュニダの規則

分譲マンションでは、共用部分にかかわる工事に管理組合が関与します。オランダでは、区分所有の分割証書とVvE(管理組合)の規則で、承認が必要な工事が決まります。自室のトイレの便座交換で共用部分に触れることはまずありませんが、トイレの移設や共用の排水立て管への接続はたいてい承認の対象で、どんな工事でも届け出を求める建物もあります。スペインでは、区分所有法(Ley de Propiedad Horizontal)第7条1項により、建物の安全・構造・外観やほかの所有者の権利に影響しない範囲で自室の設備を変更でき、事前にコミュニダ(comunidad、管理組合)の代表者へ知らせる必要があります。文化財保護の対象でない建物なら、既存の給水を使った便座の後付けに、ふつう自治体の手続きは要りません。お住まいの建物の規則は現地調査で確認します。

工期と費用の目安

ウォシュレット後付けの参考価格は1,450ユーロ(税込)からです。標準的な条件でのTOTOウォシュレット便座、取り付け工事、分岐水栓が含まれます。コンセントの増設が必要な場合や、新しい便器・壁掛けフレームが必要な場合は別途費用がかかります。適したコンセントがあれば、工事はふつう半日ほどです。コンセントの増設や便器の交換が必要な場合は時間が延び、提携する有資格の電気工事士も加わります。トイレも壁も配線も住まいごとに大きく違うため、確かな答えへのいちばんの近道は数枚の写真です。横から見たトイレ、便座を固定している便器の後ろ側、タンクへの給水管、いちばん近いコンセントを撮ってお送りください。日本人技師が無料で拝見し、現地調査のあとで確定見積もりをお出しします。

FAQ

よくいただくご質問

日本で買ったウォシュレットは使えますか?

おすすめしません。日本向けモデルは100Vと日本の部材向けに作られており、TOTOのヨーロッパ向けモデルは220〜240V・50Hz仕様です。変圧器を通して日本の便座を使うことはメーカーの想定外のため、私たちはヨーロッパ仕様のモデルだけを取り付けています。

ウォシュレットにお湯の配管は必要ですか?

いいえ。TOTOは冷水への接続を指定しており、便座が自分で水を温めます。そのため、トイレの近くにアース付き・漏電遮断器付きのコンセントが必要です。

引っ越すときにウォシュレットを持っていけますか?

たいていは可能です。便座は取り外して元の便座に戻せます。取り付け時に増設したコンセントや分岐水栓は住まいへの変更にあたるため、残すか撤去するかを家主と書面で取り決めておいてください。

延長コードでウォシュレットを使えますか?

おすすめしません。TOTOは、便座をアース付きコンセントの近くに設置するよう求め、ゆるんだコンセントやアダプターの使用を避けるよう注意しています。トイレの近く、浴室のゾーンの外に、漏電遮断器付きの専用コンセントを設けるのが安全です。

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