便座だけか、一体型か:その違い
ウォシュレットの便座は、トイレの普通の便座とふたを置き換えるものです。TOTOの現在の欧州向けラインアップには、コンパクトなWASHLET RG Lite、RG、RW、SWのほか、RXとSXがあります。それぞれ組み合わせるTOTOの便器が決まっており、側面接続のRG Liteは既存のTOTOのトイレに後付けしやすいモデルとして案内されています。RWはRP便器(壁掛け式・床置き式)、SWは壁掛け式のSP便器と組み合わせます。最上位のNEOREST WX1・WX2は、フチなし形状の便器と専用のウォシュレットを組み合わせた壁掛け式の一体型トイレです。ほかのメーカーにも温水洗浄便座はあり、オランダではGeberit AquaCleanが一体型と便座単体で、スペインではRocaのIn-Washシリーズが販売されています。私たちはトイレとウォシュレットにはTOTOを第一に選んでいます。
あると便利な機能:暖房便座、温風乾燥、脱臭、オート開閉
どのウォシュレットも温水で洗浄しますが、装備はモデルによって異なります。コンパクトなRG Liteについて、TOTOは暖房便座、リモコン、水道水を電気分解したEWATER+によるノズル洗浄を挙げています。RWとSWには、洗浄に続いて使える温風乾燥、活性炭フィルターの脱臭、近づくと開き離れると閉まるオート開閉が加わります。RWのリモコンは2人分の設定を記憶でき、RWとSWにはオート洗浄付きのタイプもあります。基本になるのは暖房便座と好みに合わせられる洗浄で、ほかは快適さを高める機能です。温風乾燥は紙の使用を減らし、脱臭はオランダの住宅に多い独立した小さなトイレで役立ち、オート開閉は来客が使うトイレでとくに便利です。機能の多さではなく、お部屋に合わせて選ぶお手伝いをします。
総額を決めるもの
便座やトイレ本体の価格は、見積もりの一行にすぎません。総額を左右するのは、たいていトイレまわりの条件です。電源コードが届く位置にアース付きで漏電遮断器に守られたコンセントがあるか、それとも資格をもつ電気工事士が新設する必要があるか。タンクへの給水に分岐水栓(T字バルブ)を付けること。今の便器に便座が合うか、便器ごと交換が必要か。壁掛け式なら、埋め込み式の下地フレームを設置・調整するためにタイルを開けて貼り直す工事。スペインではビデを撤去し、給排水を処理することも多くあります。そして壁や床の仕上げ直しです。賃貸住宅では、その前に家主の書面による同意が必要です。ウォシュレットや一体型トイレの販売価格はモデル、仕上げ、販売店によって変わるため、私たちは一般的な金額ではなく、選んだモデルと工事を合わせてお見積もりします。
コンセントと給水
TOTOの欧州向けウォシュレットは220〜240V・50Hzで動き、定格感度電流30mA以下の漏電遮断器で保護された、アース付きのコンセントにつなぐ必要があります。また便座とコンセントは、浴槽やシャワーの端から0.6m以上離します。延長コードや変換アダプターは使えません。TOTOのWASHLET GLの取扱説明書では電源コードの長さが1.0mしかないため、コンセントはトイレのすぐ近くに必要です。オランダのトイレは天井の照明しかないことが多く、メーターボックスから新しい回路を引くのが一般的で、NEN 1010に沿って提携する有資格の電気工事業者が施工します。スペインでは、ITC-BT-27が定める浴室のゾーンによってコンセントを置ける場所が決まります。給水はもっと簡単で、冷水の給水管に止水栓付きの分岐水栓を付け、便座に付属する新しいホースで接続します。
壁掛け式か床置き式か、ビデ、賃貸住宅
壁掛け式のトイレは、タンクを壁の中に収めた下地フレームに取り付けるため、床があいて掃除がしやすくなります。すでに壁掛け式なら、フレームはそのままで便器と便座だけを替えられることも多くあります。ただし接続部が見えないタイプは壁の中に給水と電源を用意する必要があり、タイルを開けることになります。床置き式の便器は交換が比較的簡単です。スペインではトイレの隣にビデがあることが多く、ウォシュレットがその役割を担うため、ビデを撤去して配管を壁や床の中で処理する方法もあります。工事は増えますが、スペースが生まれます。賃貸の場合、コンセントや給水の分岐を新設するには家主の同意が必要です。オランダでは民法典第7編215条、スペインでは都市賃貸借法(LAU)第23条が関係し、スペインでは住まいの構成を変える工事に書面による同意が求められます。
電気代とお手入れ
ウォシュレットは便座と温水を温めるために電気を使います。一例として、TOTOのWASHLET GLの取扱説明書では、定格消費電力が270〜320W、標準の年間消費電力量が節電機能を使った場合で年約190kWh、使わない場合で261kWhとされています。タイマー節電は毎日同じ時刻から3・6・9時間、便座と温水のヒーターを切ることができ、ふたを閉めておくことでも熱が逃げにくくなります。お手入れは簡単ですが大切です。TOTOは樹脂部分を薄めた中性洗剤で拭くよう勧めており、トイレ用洗剤、住居用洗剤、クレンザーなどは使わないよう求めています。また脱臭フィルター、ノズル、給水フィルターの定期的な掃除も説明しています。RWなどのモデルはノズルを取り外して水あかを落とせるため、硬水の地域で役立ちます。
私たちの料金と確定見積もりまでの流れ
ウォシュレット取り付けの参考価格は1,450ユーロ(税込)からで、現地調査のあとに確定見積もりをお出しします。標準的な条件で、TOTOのウォシュレット便座、取り付け工事、分岐水栓が含まれます。コンセントの新設、便器の交換、壁掛け用フレーム、ビデの撤去、一体型のネオレストは住まいごとに条件が違うため、別途お見積もりします。計画は日本人技師が立て、施工は日本人の職人が行い、電気の接続は提携する現地の有資格業者が担当します。確かな金額をいちばん早く知る方法は、写真を3枚お送りいただくことです。横から見たトイレ、給水が見える背面、いちばん近いコンセントの3枚です。日本人技師が無料で確認し、お宅のトイレに合う選択肢をお伝えします。




